「旅」にとって必要不可欠なものは何でしょうか。
それは「移動手段」であると思います。
日常から離れて、別のところへ行く手段。
電車・バス・自動車・船・飛行機…
色々ありますし、それ自体が旅の「手段」ではなく「目的」になることすらあります。
そんな中、私が好きな「旅の手段」が「バイク」いわいる「ツーリング」です。
今回紹介する本は、この「ツーリング」が仕事(ライフワーク)ともいえるお方、
加曽利隆さんの日本一周紀行です。
一般の方はあまりご存じないかもしれませんが、加曽利さんはバイクツーリングの第一人者と言っても良い方です。
20代でバイクでの世界一周をされた加曽利さん。
元々は「狭い日本を飛び出したい」という思いからだったそうですが、世界一周をしたことで改めて「日本一周もしてみたい」と思い、それからテーマを決めて何度か日本一周をされたそうです。
本書はその3度目の、50代の時の日本一周約4万キロの旅紀行になります。
加曽利さん曰く、「日本はまだまだ広い」とのこと。
だからこそ何度も日本一周をしてしまうのでしょうね。
世界一周をされた方だからこそ、説得力があると思います。
本書では単純に文章だけでなく、写真もふんだんに掲載されており、巻末にある「各地で食べたものの写真」を見るだけでも楽しめます。
郷土料理から、地元の食堂やレストランまたはコンビニで調達して自炊したものまで。
これだけでも「実際に行って味わってみたい!!」と思わせます。
かくいう私も、1週間かけて東京→静岡→大阪→岡山→直島(瀬戸内海の島)→徳島とバイクツーリングをした経験もあります(帰りはフェリーで)。
つらいこともあったりしますが、やっぱりバイクツーリングは楽しい!!
バイクツーリングに興味を持たせてくれたのは本書であり、そして加曽利さんご自身でもあります。
というのも、私自身が20代の頃にモーターサイクルショーに友達と参加した際、加曽利さん自身が本書の販促をしていました。
その時の写真と、サイン入りの本書は今でも大切にしまっています。
旅の楽しさを教えてくれた本書の最後に、加曽利さんがサインと共に添えた言葉を見るたびに、またバイクツーリングをしたくなります。
生涯旅人!!
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